墓地を徘徊する人々?カフェオレ片手に墓地をお散歩するフランス人

こんにちは!フランス語も英語も話せないのに、フランスに滞在することになったbelle(ベル)です!

フランスに渡って間もないころ、「墓地に行こう!」と誘われて「え?肝試し!?絶対ヤダッ!!」といいました。

しかし、どうやらフランス人にとって墓地はお散歩コースのようなのです(;゚Д゚)

お散歩コース、そして観光地でもあるフランスの墓地

フランス人にとって墓地とは怖い場所ではないようで、ベビーカーを押したファミリーや老夫婦、カフェオレを片手にしたカップルなど、本当に気軽にお散歩しています。

観光地としても人気で、特に著名人の眠る墓地には海外からも観光客が多く訪れます。

モンパルナス墓地

モンパルナスといえば、セーヌ川左岸14区にある地区。

モンパルナス墓地は、パリで2番目の広さを誇る墓地で、街中にあり近くにモンパルナスタワー(59階建ての超高層ビル)が見えますが、中に入れば静かで落ち着いた公園のような空間です。

現代的!QRコードで著名人のお墓の場所を確認

入り口には墓地の地図とQRコードがあり、スマートフォンでQRコードを読み込めば、著名人のお墓がどこにあるのか情報を見ながら散策できます(フランス語、英語、スペイン語のみの表示です)。

うーん、現代的ですねぇ(´∀`)

モンパルナス墓地に眠る有名人

女優ジーン・セバーグのお墓

モンパルナス墓地には、女優や詩人、哲学者、作家など、たくさんの著名人が眠っています。代表的な著名人は以下の通りです。

  • ジーンセバーグ(Jean Seberg 女優)
  • シャルル=ピエール・ボードレール(Charles-Pierre Baudelaire 詩人、評論家)
  • ギ・ド・モーパッサン(Henri René Albert Guy de Maupassant  作家、詩人)
  • ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre 哲学者、小説家)
  • シモーヌ・ド・ボーヴォワール(Simone de Beauvoir 哲学者、作家。ジャン=ポール・サルトルの内縁の妻)

サルトルとボーヴォワールのお墓はとても人気

「人気のあるお墓」というとちょっと変な感じがしますが、哲学者サルトルと、その内縁の妻でやはり哲学者のボーヴォワールが一緒に眠るお墓は人気があります。

2人の物語は映画にもなっていますが、普通の結婚ではなく「契約結婚」をしていた2人。2人のお墓にはお参りにきた人がつけたキスマークがいっぱい!

好きだったものや仕事がわかる個性的な墓石

墓石の形も実に個性的。公衆電話ボックスかなと思うほどのサイズ感のものもあったり、そもそも石ではない素材のものもあったり。

若くして亡くなったバンドマンのお墓
小さな教会のようなお墓
地理学者のお墓
出版社を設立した方のお墓
有名な天文学者のお墓
本の形の墓石。読書好きだったのか、作家さんだったのかな

故人の好きだったもの、仕事にまつわるもの、家の歴史を象徴するものを模っているものも多くあります。

思わず「私ならどんな墓石にするだろう?」と考えちゃいますね。

その他パリで観光スポットとして有名な墓地

モンパルナス墓地以外にも、パリには有名な観光スポットの墓地がいくつかあります。

*ペール・ラシェーズ墓地

パリ東部にある、市内で1番広い墓地。43ヘクタールという広大な土地で、迷路のように入り組んでいます。

ショパン(作曲家)、バルザック(小説家)、モディリアー二(画家)、マリア・カラス(ソプラノ歌手)など著名人・有名人が多く眠っています。

*モンマルトル墓地

  観光地で有名なモンマルトルの丘にある墓地。パリの高台にあります。

レオン・フーコー(物理学者)、ジャック・オッフェンバック(作曲家)、日本人画家の荻須 高徳もここに眠っています。

『パリの墓地』まとめ

フランスの墓地は、公園のように気軽にお散歩でき、既に亡くなっている著名人に思いを馳せる場所のようです。

日本のお墓だと写真を撮るのもはばかられますが、フランスでは写真を撮ることもあまり気になりません(;´∀`)

フランス旅行でちょっと変わった体験をしたいなら、墓地のお散歩も試してみるといいかもしれませんね。

プロフィール
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belle(ベル)

フランス語も英語も話せないのに、コロナ禍に猫と一緒にフランスに渡航することになってしまった40代女子。

ノリや勢いで外国人に話しかけるなんて絶対ムリ!というタイプ。
わからないことだらけ、ドキドキの海外生活を発信します。

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フランス語も英語も話せない私がフランスに滞在する理由